今日も早く出発することに。325キロという距離だが、道路のコンディッションがその場その場で違うので、かなり余裕をもって出た。フェアバンクスの道は聞いていたようにかなり危険な状態で、数台の車が路肩や、道路と道路の間に突っ込んでいた。なかには逆さまになっていた車も。普段慣れている道ならまだしも、見知らぬ土地の運転にはかなり気を使う。ゆっくり走るのにこしたことはない。
フェアバンクスを東へ進む。初めての道なのですべてが新鮮で、期待に胸は膨らんだ。
でも、このウインターストームで空はどんよりと曇り景色も期待出来ない。ノースポールという街にさしかかったところで、この街はサンタクロースの家があるらしいことを知り、見てみたいな~と思いつつも、先を急いだ。途中、ハイウエーの脇に大きなサンタクロースの人形がそびえ立っていた。
Salchaという街にさしかかり、ガソリンスタンドで休憩。このスタンドにポンプは一つしかなく、店の中には近所の住人らしき人が数人たむろしていた。みるからに、がらの悪いアラスカの方田舎のサヴァイバーといった感じのルックスだった。調べてみたら人口2000人以下の小さな街で店、ビジネスなどはほとんど見かけなかった。この町に住んでいる人たちはいったい何をやって、生計を立てているのかと不思議に思った。
Salchaのガソリンスタンド
ハイウエーからタナナリバーが見えるようになった。デルタジャンクションまで川沿いをドライブ。沈みそうな太陽はなかなか沈まない、同じ高さで横に移動するだけだ。
タナナリバー沿いのハイウエーから
デルタジャンクションの手前で
ようやくデルタジャンクションだ。以前からいったいどんなところなんだろうといつも思っていた。でも今回は時間がないので通り過ぎるだけにした。ガスを補給し、眠気覚ましにレッドブルを飲み、出発した。ガススタンドの従業員は若いパンクの娘だった。こんな田舎にもパンクがいるんだな~と関心し、調べてみたら1000人にも満たない小さな街だった。
デルタジャンクションからTOKまで173キロ。
ここからハイウエーは二股に分かれる。南へ下る道と、東へ向かう道だ。僕らはTokへ向けて東へ進んだ。
しばらくは車とすれ違っていたのだが、どれくらい進んでからだろう、車とすれ違わなくなって来た。道はまっすぐに進み、カーブもほとんどない。もちろん住居らしきものも皆無だった。
その後、ドライブウエーが数カ所、大きなポストがハイウエー沿いに立っていた。このポストの大きさが半端なしだった。きっと大きな小包でも受け取れるようにしたのだろうと、二人で勝手に納得。そうこうしているうちに闇に包まれて行った。
すれ違う車もなく、人気のないハイウエーを進んだ。
途中小さな街があったが、かなり小さな郵便局と、小学校があったのだが、人の住んでいる気配が全くなく、ここはいったいどんなところなんだろうと。きっとみんな森の中に住んでいるんだろう。
Tokについたのは9時過ぎだった。モーテルにチェックインし、フェアバンクスで買ったサンドイッチ、サラダを食べた。クリスティーナは疲れベッドに横になった。
オーロラが出るかもしれないので一応撮影の準備だけしておいた。一時くらいだったろうか?外に出て北の空を眺めたらうっすらと緑色のオーロラが出ていた。
寝ているクリスティーナを起こし準備して出かけた。しかし初めての地で、何処へ行っていいのか分からなかったが勘に任せて脇道に入ってみた。すると農場だろうか?かなり開けたところがあり、そこで撮影することにした。この日は満月が近く、かなり月明かりが強かった。そしてオーロラは弱かった。でも練習には絶好の機会だったので、クリスティーナにオーロラの取り方を教わった。
撮影を始める前に狐が横切った。それを見たカヤは吠えた。狐は動かずにこちらを見ていたがカヤがあまりにもうるさいので走り去って行った。
撮影もなんとか終わり宿に帰り寝床についた。
今日も長い一日だった。明日の予定は何も決まっていない。
つづく
Shunさん、いつのまにこんな素敵なブログを作っていたのね。
返信削除写真が美しすぎるー。
Shunさんが幸せそうで、本当によかった。
namiさんありがとう!まだ分からないことだらけで、色々勉強中です。namiさんのブログからも色々勉強させていただいております。リンクに貼らせていただきます。よろしくどうぞ!プロのクリスティーナも奈美さんのいくつかの写真を誉めていますよ!
返信削除いいね、いいね!
返信削除写真の透明感が増してるね!!
Hiroさん ありがとうございます。
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