2012年7月23日月曜日

Getting ready for Fishing

先日、アラスカ漁師の友人の古い木で作られたフィッシングボートを見て来た。
冬の間、陸に上げられているボートを浸水させるのだけれども、木で出来たボートは最初水が漏れて大変だ。その水汲みや、エンジンオイルの交換など漁のシーズンが始まる前にしなければいけない事が山ほどある。

小雨降りしきる肌寒い日の午後、僕らはハーバーへ向かった。
ハーバーに到着後、友人に連絡し、迎えのボートをよこしてもらい友人の自慢する古い木のボートに乗り込んだ。



年季の入ったボートは質素な作りであった。仕事を手伝いながら色々漁についての話を聞いた。






エンジンオイルの交換に時間がかかり過ぎた。海に出る予定だったが、雨にぬれ体が冷えてきたので予定を変更して陸に上がる事にした。



今年の夏は運が良ければ彼に漁に連れて行ってもらえる。
サーモンが沢山来るのを祈るだけだ。



Photography by Christina Sjogren

2012年7月12日木曜日

あれは冬の寒い日だった。

森の中でムースに出会った。少しずつ近づきながら、ムースの様子を伺った。
野生動物との間に、ある一線があると良く聞いていた。ゆっくりと近づきながらその一線とはどの程度のことを言うのか自分で試してみたかった。 まだ距離は充分にある。
ムースは気にもしないで黙々と枝を食いちぎっていた。しかし、ある一定の距離まで近づくと食べるのをやめ、じっとこちらを見続けていた。辛抱強く待ち続けるとムースはまた枝を食べ始めた。しばらくして一歩前に進んでみた。するとムースは枝を食べながらこちらを睨みつけた。まだ大丈夫な距離だと思いもう一歩踏み出した。まだいける。もう一歩。かなりムースとの距離が近くなった。するとムースは鋭い目つきでこちらを睨みつけた。これ以上は無理かな?と思い、ゆっくりとカメラを構えシャッターを切った。



 もう少し近づきたいと思い動こうとした瞬間にムースは移動した。

そんな冬の日の出来事を今頃思い出した。