2011年2月3日木曜日

Tustumena 200


 先日地元で行われた犬ぞりレースのスタートを見に行ってきた。スタート前の犬達と、マッシャー*やハンドラー*達とのふれあいを写真にとれればと思い撮影に向かった。



 アラスカでは昔から犬ぞりが交通の手段として使われていた。今ではスノーマシーンなどの普及のせいで数はかなり減っているが競技としては続いている。が色々問題もあるようだ。
 
 アラスカには道路から4、5キロ離れた森の中に住んでいるような人も多い。もちろん車は入って行く事はできず、交通手段は歩き、4ウィーラー、犬ぞり、スノーマシーン、カヌー等に限られる。知り合いにそう人が何人かいる。その人は以前スノーマシーンを使っていたのだけど、途中で故障やトラブルがあると、命に関わる時があるので今では信頼性の高い犬ぞりを使っている。





 今日は競技の犬ぞりだが、犬達、マッシャーがゴールを目指して1つになって走って行く姿が美しい。犬達の吐く息づかい、マッシャーのかけ声、そりが滑る音、それら全てが1つになるのだ。初めて見たときには感動し、鳥肌が立ったのを今でも良く覚えている。







 スタート前の犬達はレースを待ち望み興奮が抑えられないようだった。ある犬はジャンプし、ある犬は吠えた。スタートすると犬達は真剣に走る。ただ、ただ走るのだ。走るために生まれて来て、チームとして走れる喜びを噛み締め精一杯走っている。その姿は本当に美しかった。





*マッシャー 犬ぞり使い
*ハンドラー お手伝い もしくは 助手
 

2 件のコメント: